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2002年3月21日 (木)

はじめてのホームページ作り(インターネット雑感)

 東京ではきょう桜が満開に。例年より15日、観測史上最も早い満開とか。生憎、強風が吹き荒れています。

 一週間ほど前、必要があって、ある趣味の団体のホームページを作りました。とりあえずフロントページと掲示板だけでもと思い、会員になっている某ポータルサイト運営会社の無料サービスを利用しました。会員登録した時点で自動的にURLも取得していて、サーバーも割り当てられていたので、手っとり早かったからです。

 ページ制作も無料で提供されるサービス(のうち最も簡単なソフト)を使いました。正味半日で作ったにしては、まあまあの出来だと思っていたのですが、あとになって、今使っているパソコン(COMPAQ Presario 3524JP――これに親指シフトキーボードを接続しています)には、IBM社製のかの有名な「ホームページ・ビルダー」が付属していたことを思い出し、インストールしていろいろ試しているうちに、とても満足できるものではないと思いはじめ、早々に全面リニューアルしようと思うと同時に、にわかに個人のホームページが作りたくなってきてしまいました。

 

 すでに三年前、盟友の水南森さんが、短説を取り上げた最初のホームページ「水南の森」(旧URL/のち閉鎖)を立ち上げたとき、私もホームページを持ちたいとは思いましたが、凝り性の私ゆえ、そんなことをはじめたら、ほかのこと(つまりもっと肝心なこと)が手につかなくなるだろうと思い、二の足を踏んでいました。

 しかしその後、〈短説の会〉の公式ホームページ(現行URL)もでき、メーリングリストを利用した「座会」が開かれるようになったり、今回私が所属するソフトボールチームのサイトを作ってみて、その善し悪しは別にして、やはりインターネットの圧倒的な利便性と情報量は捨て難く、私もホームページを立ち上げたいと思ったわけです。一ト月ほど前、わが家でもようやく8MbpsのADSLが開通したことも、これに拍車をかけました。というより、常時接続になってこそ、インターネットの本領が発揮されると今実感しています。

 

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 とはいっても、猫も杓子もホームページを公開すればいいというわけではないことも分かっています。実にくだらない内容(というより、ほとんど内容のないもの)もインターネット上に氾濫しています。逆に、一体この人はふだん何をしているのかと思うような、超豪華な内容盛り沢山のサイトもあります。それで商売をしている人や広告収入等がある場合はともかく、何十万、何百万人アクセスしようが、一銭にもならないどころか、生活費を除いた収入のかなりの部分をそれにつぎ込んでしまっているという人もいるでしょう。それが、「趣味」というものだと言ってしまえばそれまでですが……。

 一方、たとえ局地的であっても、その情報を必要としている(あるいは楽しみにしている)人がいれば、そのホームページの存在価値はあるといえますが、私の場合、どうもそれに懐疑的でした。

 

 たとえ相当に内容があっても、果たして最初から最後までちゃんと〈読む〉人がいるのだろうか。特に文芸作品を載せたサイトにそれを感じます。私自身、あっちこっちいわゆるネットサーフィンしますが、文字の部分は、特に必要がなければ、ほとんど読んではいません。もちろんわざわざ印刷して、あとでゆっくり読むということも、今のところしたことがありません。ぱっと〈見る〉だけで、それでおしまい。文学が三度のメシより好きで、そのサイトに興味を惹かれたとしても、この程度。

 おかしなことに、ふだんは純文学(もしくはお堅い本)しか読まないのに、同じ文章だけが詰まったものでも、いわゆるアダルト系(特に変態?系)のものは思わず読んだりしてしまいます。世界中のネット上で一番興隆を究めているのは、実のところこの手のサイトで、それを嘆かわしいという人もいるでしょうが、実は、出版の世界においても、その発展におおいに寄与したのは地下出版であり、かつてのVHSビデオや現在DVDが急速に普及しているのもおなじ理由によるのでした。

 まあ、それはともかく、自己満足でも、道楽の一つとしてでもいいから、ここへ来て自分のページを作りたいと思った今がその時とばかり、気持が冷めないうちに一気に立ち上げてしまおうと思ったわけです。

 

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 さて、しかしいざ作るとなると……。

 ホームページで一番重要なのは、もちろんコンセプトです。サイトの構成も、それがないと決められません。ある特定の情報を開示するのが目的なら、それがどんなにマイナーなものでも、必ず興味を示す人がいるものですが、難しいのは漠然とした個人のサイトです。

 なぜなら、その手のサイトは、ひとえに制作者その人のパーソナリティーに拠っているからです。たいていは正体不明ですから、それ故に、なんとなく興味を惹かれる場合もありますが、とどのつまりどこにでもいる無名の人ですから、その人物やその人の作品、思想についても、ある程度以上の興味の対象にはなり得ず、かりに友人や知人だったとしても、ひとの家に遊びに行って、家族のアルバムやビデオを見せられるようなもので、退屈極まりないものになりがちです。

 

 最初、面白半分に、タイトルバックを作りました。それだけで悦に入っていたのですが、ふと、こんなものを公開して何になるんだと思ってしまいました。それと、サイトを決定付ける全体のイメージが思い浮かんでこなかったので、作業は早くもストップ。ディレクトリ名をどのようにするかでも迷っていました。

 そこでしばらく放置していたのですが、きのうの夜になって、突然イメージが湧いてきました。(因みにきのうは、ジョン・レノンと小野洋子の結婚記念日)。そうなると、希望のURL(これもコンセプトのイメージに含まれる)が取れるかどうか急に不安になってきて、とり急ぎ契約しているプロバイダに申し込んだ次第。

 そんな経過をたどって、しばらくは、暇さえあればパソコンに張りついているという生活が続きそうです。

 

(初出:ホームページ「短説と小説『西向の山』」)

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