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2005年1月14日 (金)

二十一世紀も五年目

 今日は三島由紀夫の誕生日。生誕八十年。つまり、存命なら満八十歳。生きていても不思議ではありません。あれから三十五年。日本はどうなったでしょう。
 遥か遠い未来のことだと思われていた二十一世紀も、すでに五年目。私なんかが小学生の頃思い描いていた二十一世紀。結構とんでもない想像をしていたわけですが、さすがにそこまでは進歩(?)せずに、実現されなかったこともあるが、反面、当時はあまり想像していなかったようなことが実現されている。人間の想像力も、やはりその時代に影響されていて、限界があるということか。しかし同時代人として、時と一緒に歩んできた者には、さしたる驚きはない。一足飛びに飛び越してきたら驚くでしょうが。
 今日電車の中で見た親子。三歳ぐらいの娘が母親の携帯電話をいじり、「もしもし」などとやっている。この子は生まれた時からすでに携帯電話があるのだ。平成生まれのうちの娘だって、生まれた頃にはなかった。ただ音が鳴るだけのポケベル。重役クラスがようやく自動車電話。インターネットはすでに開発されていたのかもしれませんが、一般に普及するのはずっとあと。
 昨年末再放送され、相変わらずの高視聴率を挙げた「踊る大捜査線」などは、つい最近のドラマだと思っていたのに、その初回の放送時に流れていたCMは、なんと「最新式」のポケベル。まだ携帯電話の時代ではありませんでした!
 IT革命といいますが、インターネットと、特に携帯電話の普及が、私たちの生活を大きく変えた、というのは誰も異存はないでしょう。しかし、人間精神の根本は相変わらずで、日本は、世界は、ますます迷走するのみ。……

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コメント

「捜査戦」は「捜査線」?
試しに送信してみます。

投稿: 五十嵐正人 | 2005年1月15日 (土) 01:34

五十嵐さん、ご指摘ありがとうございます。
「捜査線」ですね。直しました。
線より戦の方が上位に学習されていたのね。
ソフトボール関係で、頻繁に対戦とか敗戦とか○○戦とかを使っているもので。
誤字・脱字・変換ミス・文字化け等ありましたら、これからもどしどしご指摘ください。

投稿: 西山正義 | 2005年1月15日 (土) 04:05

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