相生葉留実さんご逝去
| 短説の会の皆様に、また悲しいお知らせをしなければならなくなりました。 詩人で短説の創立同人でもある相生葉留実さんが、本日午前4時15分にご逝去されました。癌だったそうです。病院に入院されたのは今年になってからのようです。 旦那様も詩人の村嶋正浩氏で、ともに詩誌『鰐組』に参加されていました。日本現代詩人会会員。句誌『翡翠』の同人でもあり、詩集に『日常語の稽古』『紅葉家族』がありました。 芦原修二氏とはおそらく1970年代の『海とユリ』あるいはそれ以前からの交流で、短説の創立に参画。昭和62年7月発行の年鑑短説集の第一集『旅のはじまり』にも「突如発声症」を発表されています。以後、詩を書く傍らの断続的な参加でしたが、平成6年に発足した東葛座会にはコンスタントに参加。現在に続く年鑑特集号の第一号(『短説』平成11年5月号)では「平成十年の収穫・ことしの代表作」として、「自転車の人」が10傑選に選ばれています。 当時の東葛座会は非常にレベルが高かった(作品もそうですが、その合評の質が高かった)のですが、それは相生さんのような方がいらしたお陰でもあるのでした。一昨年、昨年の年鑑特集号での、一年間のすべての作品を読んでの大批評は圧巻でした。ご本人は短説の実作からは離れてしまわれましたが、短説への愛情と期待を感じました。今年もまた楽しみにしていたのですが……。 かつて短説の初期には詩人が多く参加していましたが、みな離れてしまった今では、短説の言語表現という点で何か物足りなさを感じています。短説にはやはりもっと詩人の視点・感性・言語感覚が必要なのではないかと思うことがあります。本当に惜しい人を亡くしました。 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 ――合掌 |
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