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2013年11月22日 (金)

Paul McCartney ~OUT THERE~ 2013

 そりゃあもう、これはまさに一夜の、本当に最高の夢でした。リアル・エクセレント・ドリーム!
 たかが一夜、三時間、されどそこに、11年分の夢が詰まっていました。いや、ビートルズとして初来日して以来、47年分の夢が!

 昨日、11月21日木曜日、東京ドームに、ポール・マッカートニーの~OUT THERE~2013 ジャパン・ツアーの千秋楽に行ってきました。
 前回行ったのは平成14年11月14日だから、まる11年ぶり。その時も東京の楽日でしたが、前回はそのあと大阪公演があった。今回は逆に、大阪、福岡と来て、最後が東京。その年、ポールは満60歳、日本風に言えば還暦を過ぎていた。当時のウェブ日記に「日本ではこれが見納めになるかもしれない」などと書いたが、なんのその、御歳、71歳ですぜ!
 とにかく驚異的だ。感動の桁が違う。
 直前に出たニュー・アルバムも、とても71歳の(日本人なら)“お爺さん”が叩き出すサウンド、歌声とは思えない。これも日本風に言えば、ポールは昭和17年生まれの“戦中派”ですからね。ビートルズ・ファンの贔屓目を抜きに、2013年の“現代”に聴けるものに仕上がっている。71歳にして「NEW」ですぜ!

Sn3n0282 さて、ライブ会場へ。仕事なんかやってられないさ。早めに行ったさ。神保町から古本屋をなめながら水道橋まで歩いたさ。思えば、夫婦でこんな風に街を歩くのは久しぶりかもしれません。途中、腹ごしらえをして、まずはグッズ売り場の長い列に。前日は寒かったが、昨日は穏やかな天気だったこともあり、全然苦になりませんね。
 入場から席に着くまで結構時間がかかると言われていましたが、それほどでもありませんでした。席は一階とはいえ、三塁側の一番奥、まさかの最後列でしたが、うしろは一段高くなった車イス用の席だったので、気兼ねなく、位置としても比較的見やすい席でした。グッズ売り場で時間を食ってしまったので、そんなに待つこともなく、というより、始まるまでの間も、楽しいものでした。

 ついに、ポール登場。例のヘフナーの“ヴィオリン”ベースを高々と持ち上げたポールが登場。もうそれだけで感動ものです。
 1曲目は“Eight Days a Week”。最近はネットでセットリストなんかも知れ渡っていますが、この曲を1曲目に持ってくるのは意外な感じがします。1964年当時はまだジョンとポールがクレジット通り共同で曲作りをしていたのでしょうが、この曲はジョンのリード・ヴォーカル曲で、つまりジョンの曲という印象がありますから。でもだから、なおさら、ぐっと来ちゃうんですね。それをポールが歌うんですから。
 2曲目は早くもニュー・アルバム冒頭の“Save Us”。最近では、直前のワールド・ツアーの模様なんかもすぐにYouTubeにアップされちゃったりしますが、やはり生の音は格別なのでした。
 3曲目、“All My Loving”。もう会場中大合唱ですさ。偶然でしょうか、11年前も3曲目はこの曲でした。
 4曲目は“Listen to What the Man Said”。19日は“Jet”だったそうですが、この日は18日同様この曲に。個人的には、ヒットしているのをリアルタイムで聴いた最初の曲なので、懐かしいという点では一番懐かしい曲です。
 5曲目はレスポールに持ち替えて、“Let Me Roll It”。ハムバッキングのエレクトリック・ギターの音が心地よい。
 そして6曲目は、1966年のビートルズ来日でもやった当時最新曲だった“Paperback Writer”。それを、ポールがあのエピフォン・カジノで演奏。あのギターはジョン・ポール・ジョージ三人が持っていて、ビートルズ・サウンドを象徴する楽器の一つですが、最初に導入したのはポール。この曲ではポールの早弾きのハイトーン・ベースも聴きたいですが、1966年の来日公演に行った人には涙もんの光景ですね。

(と、1曲ずつ書いていたら大変なことになってしまいます。この稿、続くかもしれませんが、ひとまず今日はここまで)

 とにかく今回は、大スクリーンや照明以外には特別な演出はなく(唯一“Live and Let Die”の花火はありますが)、ひたすら演奏。日本語を交えたトークも最小限で、本編終了までまったく休みなく、曲と曲のあいだに一息つくとかもなく、水すら飲まなかった(ように思います)、楽器を取っ替えひっかえ、ひたすら歌と演奏。凄いの一言に尽きます。
 肉眼では米粒のようでも、動いているビートルを生で見られるなんて、本当に夢のようでした。
Sn3n0289

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