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2022年8月12日 (金)

四年前の春、初めての善光寺参り

◆“牛に引かれて善光寺”
 もうとっくに終わってしまいましたが、今年は七年に一度の善光寺御開帳の年で、4月3日から6月29日まで、善光寺の絶対秘仏である御本尊の御身代わりとして「前立本尊」の御開帳が行われていました。コロナ禍、無事に御開帳できたようです。
 もう四年前になります。初めて善光寺に詣でました。
 平成30年(2018)4月9日信濃追分から軽井沢、10日別所温泉を経て、11日(水)午後2時すぎに長野市の善光寺にやって来ました。私たち夫婦はともにお初で、結婚30周年記念に「一生に一度は善光寺参り」が実現したわけです。
 雨がぽつぽつ降ってきました。優しい雨です。傘を買って、長野駅からてくてく歩いてきました。泊まるのはもちろん宿坊です。
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◆宿坊・淵之坊(縁起堂)
 善光寺には39もの宿坊があるそうですが、宿坊も境内で、それぞれに御堂があり、ご住職がおります。私たちがお世話になったのは、その中でも南西エリアの手前(南から)二番目の「縁起堂・淵之坊」さんです。
 この日はたまたまイギリス人の夫婦と私たちだけで、その夫妻の希望があり、私たちが次の間付きの特別室を案内されました。割安の料金で予約したのに幸運でした。
 窓からは、仲見世通りをはさんで善光寺大本願の甍が正面やや右に見えます。頸を巡らせば仁王門(重要文化財)も見られます。
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◆写経と精進料理
 ひと息ついて、さっそく淵之坊(縁起堂)の内仏殿にお参りし、写経をしました。般若心経の深い意味はよく分かっていなくても、心を落ちつかせ筆で文字を一心に写していると、気持ちが洗われてきますね。
その写経は願い事とともに、翌朝の「お朝事」に善光寺へ奉納されます。
 そして精進料理。肉や魚だけでなく卵・乳製品などすべての動物性食品と、さらに煩悩を生ずるとされるネギ・ニラ・ニンニクなどを一切使わない仏教寺院としての正式な精進料理ということで、ひとつ先の部屋の外国人の舌に合うのか気になりましたが、現代ではむしろヨーロッパ人の方がベジタリアンも多いし、まあ知っていてあえて宿坊に来ているのでしょう。
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◆お数珠頂戴とお朝事
 翌日早朝、いよいよ参拝です。宿坊専属の善光寺公認案内人に引率され夜明け前に出発。
 日の出とともに本堂で始まる勤行「お朝事(あさじ)」は、善光寺の全ての僧侶が出仕して、一年毎日欠かさず行われる法要です。
 善光寺住職である大勧進の御貫主(おかんす)様と大本願の御上人(おしょうにん)様が導師として本堂に出仕される際、その往復の道中、手にされた数珠をひざまずく参拝者の頭に触れ、功徳を授けてくださるのが「お数珠頂戴」です。私たちも並んで頭を垂れました。(写真は山門とその奥に見えるのが本堂)
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◆びんずる尊者とお戒壇巡り
 国宝の本堂に入るとまずは「びんずる尊者」が出迎えてくれます。三百年以上撫でられ続け、ずるむけになっていてちょっと不気味。
 お朝事では、普段は閉ざされている戸帳が上げられ、善光寺の御本尊である一光三尊阿弥陀如来像(絶対秘仏)が納められた瑠璃壇と厨子が垣間見られます。
 勤行に参列したあとは、その瑠璃壇の真下を通る真っ暗な通路を巡ります。「お戒壇巡り」です。本当に真の暗闇です。その中を歩み、御本尊と結ばれた「極楽の錠前」を探ります。
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 ご導師退下のお数珠頂戴を受け、いったん宿坊に戻ります。精進料理の朝食をいただき、もう一度山門をくぐります。
 山門(重要文化財)の上層部は拝観でき、文殊菩薩騎獅像、四天王像、四国八十八ヶ所霊場ゆかりの仏像などが安置されています。
 写真は山門の上から見た本堂と表参道(長野市の中心街方面)です。
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