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2023年4月

2023年4月 8日 (土)

短説「六十歳の誕生日に」


   六十歳の誕生日に
 

            
西山 正義

 六十になった。令和五年皇紀二六八三年、
西暦では二〇二三年、四月八日土曜日午前六
時四十分。その朝を迎えた。きのうとは打っ
て変わって朝から快晴である。久しぶりにノ
ートに万年筆で書いている。
 数えでいえば六十一歳で、生まれた年の干
支「癸卯」に戻ったのだ。すなわち還暦であ
る。泣いても笑っても、もはや老年で、この
先どうもならないだろう。あとは健康で、せ
いぜい長生きするしかないようだ。
 もうどうともなるまいが、僕としては、や
はり書いておくべきだろう。何であれ、もの
を書くしかない。音楽にはできない。絵にも
描けない。ほかに表現できないのだから。
 六十歳の誕生日の前日、すなわちきのうは、
春たけなわのきょうこの頃にしては冷たい雨
がそぼ降る中、山中湖の三島由紀夫文学館に
行ってきた。もちろん隣の徳富蘇峰館も訪ね
た。そのことについてはまた語ろう。
 この一週間休みを取り、先週の土曜(四月
一日)は乗務明けでほとんど寝ないままソフ
トボールの妻がやっている女子チームの練習
に参加し、翌日曜は自チームの春季大会があ
った。今年から新編成で臨むチームの初戦で、
市内最底辺の三部であるが勝利した。そして
二回戦があしたあるのだ。つまり、日曜ごと
のソフトボールの大会を挟んだ、あいだの平
日に還暦記念ツアーと称して出かけてきたの
だ。それについても改めて書こう。
 本当はその前に書くべきことがあるのであ
る。先月突然起きたこと、それが書けなくて、
というよりそのことが僕の心をずっと曇らせ
て、停滞していたのだ。どの道、個人的な日
記のようなものだから、あえて「短説」にす
る必要もないのだが、やはり遡って順番に短
説の形で書き残しておこうと思う。

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